「べたつき!剥がれ!破れ」の原因

バッグの内装のトラブルの原因
バッグの内側が、「ベタベタ・ぼろぼろ」になってしまうトラブルが多いですよね!

原因は、高温多湿の気候によるものと言われていて、合成皮革は、高温多湿に弱くて、日々の劣化してしまいます。

高温多湿

要するに、加水分解という化学反応が原因でべたついてくる現象が起こります。

加水分解とは、化合物が水分と反応して分解されることで起こる現象で、合成皮革を分解し、べたべたやボロボロにしてしまいます。

空気中にある水分、湿気で、密閉された空間に合成皮革を保管されていると加水分解を起こします。

合皮の特徴は、安価で制作できる反面、寿命が短いのが欠点です。

・ポリウレタンを使ったものは、高温多湿に弱い!
・PVCを使ったものは、長期間保存するとくっついてしまう!

表面を天然皮革に似せたものを合皮(合成皮革)
合皮には、ポリ塩化ビニールやポリウレタン樹脂がよく使われます。

イメージ的には、ビニールやプラスチック素材と似ています。

ブランドバックなのに合成皮革?

バッグの内装のトラブルの原因

え?ブランドバッグでも、合成皮革を使っていたの!と、びっくりされる方も多いかもしれませんが!

ハイブランドの多くが本革を使用した製品を制作していますが、内装に関しては、合成皮革を使用した場合が多いです。

全く使用していなくても、高温多湿の気候によって、経年劣化によりベタベタしてしまいます。
合皮の特徴でもある、ボロボロと剥がれてくる現象が起こります。

海外ブランドの発祥の地(フランスや欧米)の気候に合わせた製品が多いので、日本の気候(高温多湿で湿度が高い)に合わなくて、内装のトラブルが発生することが多いです。

CHANEL(シャネル)、GUCCI(グッチ)やLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)などの、経年劣化により、内装がベタベタ、ボロボロで修理に持ち込まれることが多いです。

バッグの「内袋と内張り」の違い

バッグの「内袋と内張り」の違い
  • 内袋タイプは、袋の上部だけを縫って固定している
    生地の底を手でつまんで、生地が持ち上がる場合は「内袋タイプ」
  • 内張りタイプは、端がすべて固定している
    内側に張り付けてあったり、縫い付けてある場合は「内張りタイプ」

内袋タイプは、上の部分だけ縫って固定しているため、上の縫い部分の糸を解けば取り外せる!

内張りタイプは、端がすべて固定されているため、バッグを分解して内張りの交換をする

内袋、内張り交換生地はシャンタン地

交換の際の生地は「シャンタン地」が一般的!
修理 改善策

内袋や内張り交換の際は、再度、合皮で張り替えても、数年後にまた同じトラブルが発生してしまうので、湿気に強いシャンタン生地で交換、張り替えするのが一般的です。

長くお使いになれます。

バッグの保管方法

合成皮革を長持ちさせる方法
湿気が劣化を進めることになるので注意!

合成皮革は、どうしても経年劣化を避けることができません。
保管していても劣化が進みます!保管環境によっては劣化も速いです。

  • 長期間しまい込んで放置しない!
  • 高温多湿のところには置かない!
  • 湿ったまま(濡れたまま)放置しない!
  • 日光が当たるところには放置しない!
  • クローゼットに長期的に保管しない!
  • ビニール袋に入れたまま保管しない!
  • 箱にしまい込んで保管しない!
湿度

低温低湿で風通しの良いのところで保管(定期的に陰干しでよく乾燥)

  • 梅雨時期などは特に気を付ける。
  • 定期的に風通しのよいところで干す。
  • 乾燥剤などを鞄の中に入れて置く

かばん用除湿・消臭剤(脱臭

日頃のケアからシーズンオフの収納時のお手入れに
袋から取り出し、そのままカバンに入れるだけ
  • カラッと快適!(湿気をすばやく吸収)
  • 嫌なニオイをしっかり吸収
  • エコで経済的(天下干しして乾かすことで繰り返し使える)

※かばん1個に1~3包が目安です。使用期間の目安 開封後約1年間

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